Search Consoleは、検索順位を見るだけでなく、次にどのページを直すか決めるための道具です。
Search Consoleは、Google検索で自分のサイトがどう表示されたかを確認する画面です。表示回数、クリック、CTR(表示されたうちクリックされた割合)、平均掲載順位を、検索語とページで見比べます。
4つの数字を読む
| 指標 | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
| 表示回数 | 検索結果に出た回数 | 需要とページの役割を確認する |
| クリック | 検索結果から選ばれた回数 | 題名と流入後の行動を見る |
| CTR | 表示された人に選ばれた割合 | 題名・説明文・検索意図を直す |
| 平均掲載順位 | 検索結果での平均的な位置 | 11〜30位のページを深掘りする |
平均掲載順位は、検索した人の場所や端末、検索語によって動きます。1日だけの上下で記事を作り替えず、表示回数とクリックがどのページで変わったかを先に確認します。
数字の組み合わせで改善を決める
| 見えている状態 | 考えられること | 最初の対応 |
|---|---|---|
| 表示は増えたがクリックが少ない | 検索結果で約束が伝わっていない | 検索語と題名・説明文・導入を合わせる |
| 11〜30位の表示が続く | 関連性はあるが回答の深さが足りない | 既存記事を加筆し、内部リンクを直す |
| クリックはあるが相談がない | サイト内の次の行動が弱い可能性 | 料金・FAQ・予約への流れを確認する |
| 表示もクリックも落ちた | ページ、検索語、技術面の変化がある | 同じ期間で影響範囲を絞る |
| 検索語が複数ページに出る | 似たページが同じ質問に答えている | 親記事と子記事の役割を整理する |
ページ・検索語・端末を分ける
サイト全体の平均値だけでは、どのページを直すか決まりません。最初にページで伸びたURLと落ちたURLを見ます。
次に検索語で、そのページがどんな質問で表示されたかを確認します。最後にスマホとPCを分け、読みづらさや検索意図の違いを見ます。
28日で比較する手順
- 検索タイプ、国、端末、期間をそろえる
- 直近28日と、その前の28日を比較する
- クリック差や表示差が大きいページを一つ選ぶ
- そのページの検索語を確認する
- 題名、H1、導入、見出し、内部リンクを検索語と照合する
- 修正内容と公開日を記録し、次の28日で再確認する
Search ConsoleとGA4の違い
Search Consoleは、Google検索からサイトへ来るまでを確認します。GA4は、サイトに来た後にどのページを見たか、予約ボタンを押したかを確認します。
Search Consoleのクリック数と、GA4のセッション数(サイト訪問をまとめて数えたもの)は、期間や集計方法が違うため一致しません。数字の差だけで計測不良と決めつけず、同じ期間の傾向を見ます。
| 道具 | 分かること | 見る例 |
|---|---|---|
| Search Console | 検索結果での表示とクリック | 検索語、ページ、CTR、平均掲載順位 |
| GA4 | サイト内の訪問と行動 | 最初に開いたページ、次ページ、予約ボタンのクリック |
| 受付記録 | 実際の電話や問い合わせ | 日時、方法、計測との照合 |
記事を増やすか、既存記事を直すか
表示があり、検索語が既存ページの主題と合っているなら、まず既存記事を厚くします。検索語が既存ページでは答えられない別の質問で、2回以上の比較でも表示が続き、11〜30位程度にいる場合は、役割の違う記事を検討します。検索語だけを理由に似た記事を増やしません。
| 判断 | 条件 | 対応 |
|---|---|---|
| 既存記事を直す | 質問が同じ、情報が不足、ページが分散 | 主URLを決め、導入・見出し・内部リンクを修正 |
| 新規記事を検討 | 質問が明確に別で、固有の材料がある | 親記事との役割とリンクを先に決める |
| 保留する | 表示が一度だけ、事実や更新担当がない | データと素材がそろうまで作らない |
毎月残す記録
- 対象期間と比較期間
- 動いたページと検索語
- 表示、クリック、CTR、平均掲載順位
- 直したURL、公開日、次に見る数字
- まだ断定していないことと、店舗側への確認事項
よくある見間違い
- 平均順位だけで記事の良し悪しを決める
- クリックを予約や問い合わせと同じ数字として扱う
- 同じ検索意図の記事を、地域名だけ変えて増やす
- 1日分の上下でタイトルやURLを変更する
- Search ConsoleとGA4の期間や条件をそろえずに比較する
検索語とページを対応させる
検索語は、検索された言葉です。同じページに複数の質問が集まることもあれば、似たページに分かれることもあります。検索語を見たら、まず「誰が何を知りたいのか」を短く書き、その答えを置く主なページを一つ決めます。
| 検索語の意図 | 主に答えるページ | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 公式サイトの作り方を知りたい | 検索対策の全体像をまとめる記事 | 全体像と各ページへのリンク |
| 料金や追加費用を知りたい | 料金ページ | 金額、条件、予約への導線 |
| 今日利用できるか知りたい | 出勤ページ | 最新予定、受付、予約方法 |
| 検索データをどう使うか知りたい | この解説記事 | 指標、比較手順、記録方法 |
表示があるのに選ばれないとき
表示回数が増えてもクリックが少ない場合は、検索結果で内容の約束が伝わっていない可能性があります。検索語に合わせてタイトルと説明文を確認し、本文の冒頭でも同じ質問に答えます。順位を上げるために言葉を増やすのではなく、検索した人が知りたいことを先に示します。
- タイトル:誰の何を解決するかを明記します。
- 説明文:本文で分かる範囲と一致させます。
- 導入文:最初に結論と確認手順を示します。
- 内部リンク:リンク先の内容が名前で分かるようにします。
28日比較の記録テンプレート
比較のたびに同じ項目を残すと、感覚だけで記事を作り替えずに済みます。対象期間と比較期間をそろえ、ページ・検索語・端末の条件を書きます。公開日と修正内容を残し、次回は同じURLを確認します。
- 期間:直近28日、前の28日、国、端末。
- 対象:URL、検索語、ページの役割。
- 数字:表示、クリック、CTR、平均掲載順位。
- 修正:題名、導入、見出し、リンクの変更。
- 次回:確認日、見る数字、まだ断定しないこと。
計測できないことも残す
Search Consoleだけでは、電話やLINEの実際の相談内容までは分かりません。GA4のクリックも、予約の確定と同じではありません。
受付記録や担当者の聞き取りと照らし、分からない部分は分からないまま記録します。これにより、数字から言い過ぎることを防げます。
- 検索から来たことが分かるか
- サイト内で予約入口まで進んだか
- 実際の問い合わせを受付側で確認できたか
- 計測されていない方法や期間があるか
フィルタをそろえて見る
比較の条件が毎回違うと、数字の変化を判断できません。ウェブ検索、日本、スマホなど、確認したい条件を先にそろえます。サイト全体を見た後にページで絞り、そのページの検索語へ進むと、原因を追いやすくなります。
- 全体:期間、検索タイプ、国をそろえ、サイト全体の変化を見ます。
- ページ:対象URLと端末で絞り、影響を受けたページを見ます。
- 検索語:検索語、表示、クリックを確認し、質問を読み取ります。
- 比較:直近28日と前28日を比べ、一時的か継続かを見ます。
似たページが競合するとき
同じ検索語が複数のページに表示される場合、すぐに問題と決めません。ページの目的、内容の深さ、検索語の質問が同じかを比べます。
同じ質問なら主となるURLを一つ決め、他のページから自然にリンクします。質問が違うなら、見出しと導入で役割をはっきりさせます。
| 比較する項目 | 同じ場合 | 違う場合 |
|---|---|---|
| 読者 | 同じ人の同じ質問 | 店舗担当と利用者など対象が違う |
| 答え | 同じ料金・予約の説明 | 選び方と実装手順など答えが違う |
| 対応 | 主URLを決めて統合や加筆 | 見出しと内部リンクで役割を示す |
タイトルを直す前のメモ
タイトルを変更する前に、現在の表示回数、クリック、CTR、平均掲載順位、主な検索語を記録します。変更後は、何を変えたかと公開日を書きます。数字が動いても、他の更新や検索需要の変化があるため、一つの修正だけが原因と断定しません。
- 変更前の4指標
- 主な検索語とページの役割
- 変更した題名・説明文・導入
- 公開日と次に比較する期間
ページを直すときの記録
改善内容を「検索対策を強くする」の一言で終わらせず、どのページの何を変えたかを書きます。導入文を直したのか、料金へのリンクを追加したのか、タイトルを検索語に合わせたのかを分けます。次の比較で変化がなかった場合も、同じ修正を繰り返さずに済みます。
| 記録する項目 | 記入例 | 次回の確認 |
|---|---|---|
| 対象URL | 料金ページ、紹介ページなど | 同じURLの数字を見る |
| 変えた場所 | タイトル、導入、見出し、内部リンク | 変更日を境に比較する |
| 意図 | 料金を知りたい検索語に答える | 検索語と本文を照合する |
| 結果 | 表示、クリック、次ページ、受付記録 | 断定せず傾向を残す |
改善を急がないケース
表示が一度だけ、検索語の意味が曖昧、店舗側の情報がない場合は、すぐに新規記事を作りません。期間をそろえて再確認し、既存ページで答えられるかを見ます。計測設定や期間が違う場合も、先に条件をそろえてから判断します。
- 一度だけの表示を継続需要と決めない
- 検索語だけで読者の目的を決めない
- 事実や更新担当がないテーマは保留する
- 修正前の数字と条件を残す
改善の記録は、数字と文章を一緒に残します。数字だけでは理由が分からず、文章だけでは変化を比べられません。検索語、対象URL、変更内容、次回確認日を同じ行に置くと、次の判断が早くなります。
最初の一回で結論を出さず、同じ条件で比較します。変更した理由と、まだ分からない点を残すことが、次のリテイクを安全にします。
比較条件、対象URL、検索語をそろえるだけでも、次に直す場所は見つけやすくなります。
